アミアカルヴァ行政書士法人 代表行政書士 竹原庸起子です。
第6話では、空家の相続手続きをするにあたり、相続人の間で話し合う際に用いる「代償分割」という方法とその場合の注意点と遺産分割協議書の書き方を述べました。
そして遺産分割協議書に、A,E,Bの実印を押印したものが完成し、その後、司法書士が代理して相続登記手続きをおこないました。
そしてようやく空き家とその底地はAさんだけの名義になりました。いまAさんは住んでいないこの空き家を売るために何から手をつけたらいいのか、アミアカルヴァ行政書士法人の相談員にアドバイスを求めに来られました。
ところでみなさま、空き家の数の現状はご存知でしょうか。センターでは空き家の相続の相談が多く、空き家についての手続き件数が多く、統計上の空き家がどれくらいなのか、調べてみました。
総務省統計局平成30年住宅土地統計調査によると
(統計局ホームページ/平成30年住宅・土地統計調査 特別集計 (stat.go.jp)、すべての住宅戸数に占める空家率は13.6%で 848万9千戸もあるのです。今回のAさんのようなケース、つまり住んでいた人が死亡し、相続人が相続したけれども、住まないので空き家になるという、高齢社会を映し出したようなケースが空き家になる理由ですね。
では話を戻します。
Aさんはこの空き家を売りたいと考えたら、まず何を準備しておくべきでしょうか。アミアカルヴァ行政書士法人相談員は次の3つをあげました。
1つ目は、空き家内の家財道具の整理・お片付けを済ませることです。死んだ身内の物が残っていると自分ではなかなか片付けは進みません。いっそのこと遺品整理業者などのプロに依頼しましょう。
2つ目は、その空き家を購入したときの資料一式を探し出し、まとめておくことです。売買後の税務手続きなどで必要になりますし、その土地の境界確定が済んでいるのかどうかなどが売り出す際の条件や価格にも影響します。
3つ目は空き家専門の不動産業者を見つけることです。地元にそのような業者があれば問い合わせてみてください。
Aさんは、空き家を売るという一大イベントを開始するにあたり、この3つのことに取り掛かりました。
そこで3つのアドバイスのうちの1つ目、空き家のお片付けについて、Aさんは「お片付けくらい自分で1日頑張ればできるんじゃないか」とのことで、まずは自分で始めたようです。早く売りたいことから急いで片付けにとりかかるのだとおっしゃってました。その2週間後、アミアカルヴァ行政書士法人の相談員に連絡がありました。片付けが進まないと。
Aさんはまずは自分で片付けを始めましたが、1か月たっても何も進まない現状に悩み、仕事が休みの日のみしかできないこと、天候に左右されることから思うように進みません。なぜなんだろうかと。
結論から申しますと、毎日住んでいる家の中を片付けるのと、住んでいない空き家の中を片付けるのとはまったく違いますから、自身ですべてをするのではなく、部分的に、もしくは全部をプロの片付け業者に依頼する方が、「断捨離」を実行できますし、費用対効果から見ても効率的です。
それはなぜでしょうか。アミアカルヴァ行政書士法人相談員はAさんに、片付けの専門家としてではなく、実体験者として伝えることにしました。
実はAさんの担当になった相談員は、以前、自身の実家の親族が亡くなったことにより、その家にだれも住まなくなったことから、お片付けを経験しています。自分で片付けしても進まない最も大きな理由は、身内のものを片付けると思い出が湧き出て、捨ててもいいはずのものが捨てられないからです。相談員は結局は親族の財産関連のものと、「忘れ形見」のうちコンパクトなもの以外のものはすべて捨てました。はじめは自身で片付けていましたが、一向に進まないため、遺品整理業者に頼み、たった1日で片付きました。業者に依頼すると、客観的に必要なものとそうでないものを分けて捨ててくれるので、とにかくスピーディーでした。
両親など大切な家族と一緒に暮らした家の中のものはすべてが思い出です。しかしながら、それに縛られて遺された人が前に進めないと、先だった家族も天国で喜んではいませんよ。思い出は心の中にしまっておけばいいのです。それ以外の者は思い切って断捨離、そして空き家を売る、活用することが、次世代にとって大切です。次へ行こう!次へ!
仕事で忙しいAさんは結局空き家のお片付けは業者に依頼しました。Aさんの空家を売るという一大イベントは進むのでしょうか。次回をお楽しみに。
<2023年12月16日土曜日 枚方ビィーゴにて相続・空き家相談会のお知らせ>
アミアカルヴァ行政書士法人主催 一般社団法人既存住宅空家プロデュース協会共催
枚方市での空き家と相続の無料相談会のお知らせです。
毎回 大好評です。
いずれの日程も 完全予約制で1組50分制
開催場所、予約可能時間についてはチラシ記載のとおりです。
予約は電話(06-6991ー8869)
もしくは
メール(info@amiacalva.co.jp)にてお願いします。
(電話での予約受付は平日9~17時まで メールでの予約受付は24時間OKですが、メール返信は平日のみです。先着順とさせていただきますため、ご希望に添えない場合がございます。お急ぎの方はお電話でご予約ください)
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